手術日当時の一部始終
手術着に着替えて診察台に横になった。
頭を右向きにして、左耳を上にすると、ちょうど正面に見える場所にモニターが。
ドクターがいつもと全く変わらない様子で「じゃあこれからね、手術を始めますね。麻酔がちょっとだけ痛いですよ〜」と。
耳と耳の周りの数ヵ所がチクッとして麻酔を打ったのが分かる。
手術室には何人いたのだろう。助手や看護師さんを含め5人ぐらいかな?
あと、入口付近に研修を兼ねているのか見学している別のドクターが立っていた。
実は珍しい症例だったのかな?とか、スゴ技の手術なのかな?などと考えながら横になっていたら、そのうち耳にぼんやりとした感覚が。
何かが流れているような。
耳の後ろ側だしモニターに写ってないので見えないが、今メスで切り開いたんだなという感じが伝わってきた。
そのうちドリルのような音が聞こえてきて…。
ときに振動も👀
ノミと金づちでカンカンしている音も聞こえました。
まさに工事中といった感じ💦
痛みはないのに耳元で大音量で音だけが聞こえていた。麻酔ってすごいね…
途中、耳小骨は自分の耳を残せるのか、人工のものを入れるのか考えていたらウトウト眠くなってしまった。
部分麻酔で爆睡😑💤
寝たまま安静用の部屋に移動し(まるでワープしたような記憶しかない)気がつくと夫が側に。
その日は麻酔の名残なのか、手術のショックなのか、ボーッしていて記憶がない。
翌日、自宅で目が覚めて、身体が麻酔から完璧に覚醒したのか、少しだけ痛みを感じた。
術後検診もあり、再び夫に耳鼻科へ連れて行ってもらう。
手術は成功。術後は良好。
このまま耳の中が乾くまで、2週間はガーゼなど詰めたまま。
(お風呂は耳を避けたら翌日からOK)
絶対に、クシャミや鼻すすりをしないこと!それだけは何度も注意がありました。
真珠腫の術後2日間
まだ耳に大量の詰め物をしているせいで、左耳はまったく聞こえない。
全く、どんなかすかな音も聞こえないってこんな感じなのかと少し驚いたほど。
普段の生活の中ではいくら静かだといっても、わずかでも何かの音が聞こえているのだと気づく。
風の音とか犬の寝息とか。。。
耳が片方聞こえないだけで、少しイラッとするような不自由さを感じたりもした。
けれど…
日帰り手術だとすぐに日常に戻るので、こういった不自由を体験するワケで、通常の入院手術だと今頃はまだ入院中。
本来なら入院して安静にしておくところを自分の不注意で無理をしたら、すべて台無しということ。
これぐらい我慢しないと。
真珠腫の術後3日で仕事へ
連休のある時を利用して手術を受けたので、術後2日間安静して、仕事は1日しか休まずに復帰できた。
とはいえ。
まだガーゼはたっぷり詰まったまま。
職場にいると、案の定、左側から話しかけられていると全く気が付かない。
耳が悪いというレベルではなく、相手の顔を見ると口がパクパク動いているのに声が聞こえないという。
さすがに職場のみんなにも事情を説明。(すぐに終わる手術なので言わないでいた)
身体を傾けて右耳を相手側に差し出すとちゃんと聞こえるので、いちいちそうしてコミュニケーションをとる毎日。
耳片方が聞こえないだけでなんて不便なんだろう。
あまりにも当たり前に慣れすぎていて、自分が健康体であることが普通だと思っていた。
健康で不自由を意識しない生活を送れていることに、改めて感謝するきっかけになった手術だった。
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