【真珠腫性中耳炎】術前・術後の記録②

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前回、鼓膜形成手術の術後までの話を書きました。
その手術のあと、ドクターが別の病気の疑いがあると…

「実は真珠腫もある」と確定するまでに半年

鼓膜形成手術から半年後。
定期的な処置では改善されないためMRIを撮ることになり、真珠腫性中耳炎であることが判明。
初めて聞く言葉だったが、真珠腫は放っておくと鼓膜の中で大きくなり内耳の骨を溶かしていく恐れがあること、今はまだ手術以外の治療法がないとのことだった。

ここまで時間がかかったのは、ドクターが毎月の処置だけでどこまで手術をせずに改善できるか、様子を見ていたため。
しかしもう手術を受けるしかない手がないことがはっきりしたため、手術日の日程を調整。
私の通っていた耳鼻科では日帰り手術が可能だった。

手術を簡単に説明すると、耳の裏からメスを入れて切り開いて、内耳を内視鏡で見ながら、医療用のドリルやミノを使って真珠腫を削除していくらしい。
それを日帰りで…?!と最初は驚いた。

手術は約2時間、術後1時間は病院のベッドで安静にした後は家族に迎えに来てもらって帰宅。
仕事は2日後ぐらいから可能。

費用は、内耳の中がどんな状態かにより少し変わるようで、だいたい15~20万円ぐらい。
部分麻酔をするのでほとんど痛みは感じない、手術の様子もすべてモニターで見れるらしい。

恐ろしいけど、医学の進歩で今はそれほど難しい手術ではないのかも?などと思ったりしながら病院を出た。

手術日を決めてから

真珠腫性中耳炎の確定から2ヶ月後が手術日に決定。

手術日が決まったら、逆算して手術2週間前に術前検査と手術の説明があり、その日は付き添いの同行が必要だった。

術前検査と手術の説明の日にやったこと。
心電図・胸レントゲン・採血・検尿などの術前検査を行い、自分が受ける手術の正式名を聞く。

鼓室形成手術乳突削開術

【鼓室形成手術】
・ 汚染された病巣を清掃し、二次障害を防止
・ 聴こえの伝達路を再建し、聴こえ具合を改善する

【乳突削開術】
・鼓室の手術の際に耳後部の病巣の削除のために行う

真珠腫性中耳炎の手術の場合、上記2つはセットで行う必要がある。
手術であり麻酔も使うため、いくらかの危険性についても説明があった。

私たちが手術の内容に納得出来たら、ドクターは夫に向かって当日のお迎えの確認をしていた。
日帰り手術をする以上、当日の迎えと安静、術後2日間の安静が絶対条件だった。

真珠腫はどんな手術をするか

真珠腫性中耳炎の手術には、外耳道後壁削除型または外耳道後壁保存型の2種類ある。

この辺りは耳鼻科によって違うようで、私の手術は外耳道後壁保存型だった。

外耳道後壁保存型手術の流れ】

①耳たぶの付け根を4㎝ぐらい切開し、鼓膜や中耳腔内を処置する
②外耳道にある骨を削り、乳突洞を開く
③真珠腫を摘出したら、破壊された耳小骨を再建する(自分の耳小骨が使えるか人口耳小骨になるか判断)
④鼓膜の陥没を防ぐために軟骨を補強したり、中耳腔が換気できるように整える
⑤鼓膜内陥を元通りにして終了

この方法だと、入院や通院が短期間が済み、本来の自分の外耳道を保てることから再び聴力が得られやすくなるそうだ。

中耳炎になりやすい原因とは

私の場合、もともと耳管の通りが非常に悪くなかなか鼻から耳に空気が抜けなかった。

それが中耳炎になりやすい原因だったようだ。
耳抜きも上手くできないし、気圧が変わっったりアクビをしても耳がパチッと抜けることはあまりなかった。

そうした状態で、手術により鼓膜を完全に閉じてしまうと、鼓膜はクシャミや鼻すすりなどで再び内側に引き込まれ、また同じことの繰り返しになってしまう。

そのため手術の途中、鼓膜を再形成させる処置の時に鼓膜に空気抜き用のチューブをさしておくことになった。
極細のチューブをさして耳管の空気の通りを確保しておいて、鼓膜を再生させる。

小さな穴が開いた状態で鼓膜が再生されるが、私のように耳鼻の抜けが悪いタイプはわずかな穴がある方が「閉じて内側に引き込まれるよりはよい」という判断だ。
耳管の通りが悪いのは鼻の機能とも密接につながっているので、簡単には改善しないようだった。

あぁ、実は鼻も悪いのかな…

私は今回、耳の病気で耳鼻科にかかってきたのでひとまず耳を治す手術をした。

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